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必要なもの

その2 六法全書

 ……当たり前でしょ?って言われそうだけど、法律の議論しようってえのに、六法全書を見ない人って結構いるんですよ。条文にあたらないとだめだお。
 普段使いの六法全書はとりあえず「模範六法」三省堂でよろしいんじゃないんでしょうか?「あれ持ち運ぶにはちょっと重いぜ。」そうれはごもっとも。でも、あたしは自宅と仕事場とにそれぞれ最新版を置いているから……。何せ判例の概略も載っているから、条文の意味を探るには御手軽で便利。有斐閣「判例六法」や岩波「判例基本六法」でもいいだんけど、私が選ばないのは単に慣れの問題。特に有斐閣のはなぜか相性悪いんだよなあ……。岩波のは以前の「判例コンパクト」のころは買っていたんですよ。コンパクト六法と同じサイズ、分量で、法令を厳選した代わりに判例を載せたもので、一押しのものだったのですが……。
岩波さ〜ん、もう一度作りませんか?
 持ち運びするためには、岩波「コンパクト六法」、有斐閣「ポケット六法」、三省堂「新六法」なんかがお勧め。大学の法学部の授業に持参するには確かにこれで十分です。
 これらの六法は、常に最新のものを購入する気合を見せてください。
 次に数年に1回は、有斐閣のその名も「六法全書」を買ってください。さすがにこれは私も毎年は買わないし、2冊も買わないけど……。大学生なら3年生で買えば卒業まではおっけーかな。
 そしてこれらに載っていない法律は、私が黒い本と呼んでいる第一法規「現行法規総覧」全百何巻のお世話になりますが、これは買う必要がありません。って言うか買えないでしょ。高くて。ありかをおさえておけばそれでよしです。さあ、図書館にGO!
 最近だとCD−ROMでも出版されていますから、それを使ってもおっけーです。ただし模範六法を勧める私ですが、CD−ROM版は実は勧めません。付属の検索ソフトの使い勝手がいまいちしっくりこないんで……。検索ソフトを別途調達することをお勧めします。
 ちょっと異色なものとして自由国民社の口語訳六法があります。全部口語新かな新字体に置き換えたもので、条文に対するアレルギーがある間は重宝します。
 だけど、これに頼るのは危険です。口語訳六法に出てない法律のときどうするかって話があるし、口語訳と言っても逐語訳から離れる訳にはいかないので、条文の意味を正確に表したものではない、解釈のため教科書などを参照する必要は相変わらずあるのですが、そのことを忘れがちになるのです。
 それから「学習六法」。これは憲法、民法、刑法にふりがなを振ったもので、安いことだし買っておいて損はないと思います。
 ……でもね、法律ってどう読むかは実はあまり重要でないんで、「正確に読めると馬鹿にされなくなる」って程度の見栄講座的な要素大。


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