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余談 怠慢な民事判決の読み方
まず最初にお断りするけど、大学の法学部の学生へ。ゼミで判例研究する時にこんな読み方でお茶濁そうたってダメだからね。ばれたら先生に怒られるど。
旧様式の民事判決って実は何を書くか順序が決まってます。
もともと実務では要件事実論が支配していまして、しかも要件事実は法律の規定を基本に分類していくって発想なので、たいていのことでは何をどっちが主張するかが決まってしまいます。そこで要件事実論にそって当事者の主張をまず整理して、その上で裁判所が事実を認定し、その認定事実に基づいて法的な評価を行うという手順になり、その経過がわかるように、判決でもその順序で記載するんです。
で、我々はどんな法的判断が行われたかを探求するために判決を読む訳でしょう?だとすれば……。
我々に必要な情報はむしろ後にあるんです。
そこで手抜きの第1「判決は後から読む!」
これが手抜きなのは、判決の有効範囲はその判決において問題となった事案の中身による訳でして、その検討をすっぽかしているあたり(笑)。
それでも読まないで議論するよりはよほどいいんで、手抜きでもいいから読みましょう。
ちなみに項目のタイトルをタイトルに付された記号・番号と共に抜き出してながめるというのは、手抜きでもなんでもないよい方法です。構造が見えてきますんで、わかりにくい時にはぜひどうぞ。
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