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チベット語をコンピューターで扱う

2011年3月現在の概況

 2011年3月現在,コンピューターでチベット語を扱うのは,AppleのMac,iPad,iPhoneを利用するのが手っ取り早いようです。というのは,MS-DOSやwindowsがそもそも日本語を苦にしていたころからビットマップディスプレイを採用していたMacは,日本語をはじめ外国語の入力や表示について技術的に有利であり,その頃から大谷大学真宗総合研究所チベット語の入力・表示をMac上で行うシステムの開発を行ってきました。
 現在では,その成果がAppleの本体に反映され,MacについてはMac OS X v10.5 Leopardに標準搭載されましたし,iPad及びiPhoneについては,iOS4.2からチベット語の入力・表示が可能になっています(参照http://yfukuda.blog.so-net.ne.jp/2010-11-29)。
 これに対し,windowsでは,XP以降において多バイト文字としてUnicodeが標準搭載されたことから,仕組みとしては扱える枠組みができていますが,表示のためのフォントと入力のためのプログラム(FEP……日本語の場合のかな漢字変換プログラム)を別途用意しなければなりません。LINUXなどUNIXにおいては,そもそも多バイト文字の取り扱いが標準化されていないので,OSレベルではなく,アプリケーションの側でいろいろと準備しなければならなくなります。
 そこで,1つには有料ソフトを使うことが考えられます。例えばUnicodeが一般的ではないころから手がけているhttp://www.kawachen.org/sambhota.htmがあります。
 ところが……私はそこまでチベット語研究者でもないもので……。(というか,これ買うのであればさらに2万円足してiPad買うこと考える……。)
 できるだけ安上がりに済ませよう……という記録です。
 ちなみに……。チベット語をコンピューターで扱う際には,Digital Tibetanが有益な情報を提供していると思います。

windowsでチベット語を扱う

余談
私の所のチベット語の処理環境はMacに比べて正直貧弱だと思うんだけど……。
そんな私の所には,チベット語の電子辞書がなぜか2台もある。
(安上がりに済ませるんじゃなかったのかよ!(笑))
1台はこちらでも紹介されている文字通りの電子辞書で
もう1台はどちらかというと日本的に言えば中高生向けの学習用電子辞書的なもの。
……使いこなせるようになったらこれらも紹介しないといかんな。
(2011.3.6.)
(最終改訂2013.5.12.)

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