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Ubuntuはめちゃくちゃ楽だった
話はSONYのNEWS1250のE(だったと思う)のキーが接触不良かソフトの不良で入力しにくくなり,結局使いにくくなって放置したころにさかのぼります。ゲーム機として考えていたMS-DOSの機械に対し,プログラミングとかコンピューター通信とか文章書くだとか,その他知的活動に属することはワークステーションでやりたかったのですよ。ところがNEWS1250だって中古で買ったくらいで,もう世の中はワークステーションって時代ではなかったのです。技術力のある人はFreeBSDのver2とかLinuxをインストールしようとがんばっていたし,そうでなければMS-DOSにプログラミング言語を買ってきてインストールしてプログラミングしていました。
……私もmuLISP買ってますもん。当時。7万円もした……。今じゃ想像つかないな。
でも心の中ではあくまでLISPマシンがほしかったのです。symbolicsでもいいしTAO/Elisでもいいし。
それはあまりに無理だからワークステーションだったわけですが……。
NEWS1250の後継の機械がゲーム機であるMS-DOS機もしくはwindows機の他にほしかったのです。
しかし……。
MS-DOSやwindowsの言語処理系がBorlandのC suitesを筆頭に安価に入手できるようになったり,cygwinのように無料でしかも簡単にインストールできるような形になる一方で,私とフリーなUNIX系OSとの相性がなぜか悪く,うまく動かない(たいていは日本語入力ではまる。そうでなければX-windowなので気に食わない。私はUNIXにwindowは不要,コマンドラインで十分って発想なので。)か,そうでなければそれこそ「rootから/へのメッセージ」じゃないけど「たんすのこやし」が多すぎるようにOSやその他必要なプログラム群がやたら増えてくるかで,なかなか常用するにいたらなかったのです。
その結果方向性は微妙に変わってきて,「windows機もやむなし」「でもライセンスが面倒なのでUNIX系OSの上でwineを動かすのを目標にする」「それとは別にコマンドラインのCUIな機械にNEWS1250のような役割を持たせるのを最終目標にする。」というのが2009年現在の状況です。
ちなみにSystem.Lufimiaの最終的なゴールも「コマンドラインのCUIな機械にNEWS1250のような役割を持たせる」ためにOSから書いちゃおうって話なんですな。
で,「ライセンスが面倒なのでUNIX系OSの上でwineを動かす」として,Ubuntuを使ってみようと思ったのでした。きっかけは最初弘前の本屋で見かけたけど流して,後日江差の本屋でつい買ってしまった「Ubuntu Magazine vol2」アスキーメディアワークス。この中でwineが動くことを見つけた上,インターネットでもUbuntuでGaucheを動かした話があったので,試してみたのでした。
……その結果……
まあなんということでしょう。
こんなに簡単お手軽だと思いませんでしたよ。
OSのインストールだけで基本的なアプリケーションソフトも使えるようになっているし,windowの設定もほとんどいらないし,日本語まで当然に読み書きできるという。
その結果,ブラウザが動いていて,日本語の読み書きができて,gaucheも動いていて,wineもとりあえず動いている状態に持っていけたのです。
これってすごくいいことだと思う。
Ubuntuのインストール
これは「Ubuntu Magazine vol2」に書いてあるとおりにやればいいし,実はこれを見なくても同書についてくるCDを使えば,いくつかの質問に答えるだけでとても簡単です。PC-BSDより簡単かもしれないし,windowsよりは相当簡単。(windowsも素人前提にいくつかは答えさせているんだけど,それでもUbuntuよりは簡単なのだ。)
いくつかポイントを指摘しておきます。
- パーティションを動かさなくても大丈夫なインストールもある
- windowsを動かしている状況でインストールCDを入れた時に出てくるメニュー画面で
「windows内にインストール」を選ぶと
windowsの領域内に30GB以内でインストール時に設定する大きさの仮想ディスクを作成し,
電源投入時にそれを選ぶと,Ubuntuが起動するという
wubiというプログラムがあるのだ。
これは試すには結構便利。
ちなみに私は最初にwindowsXpとFreeBSDを入れていて,BootEasyが動いていたんだけど,これがwubiでどうなったかと言えば
1 BootEasyのシンプルな画面で選択(windowsを選ぶ)
2 NTLDRで選択(ubuntuを選ぶ)
3 grubで選択(ubuntuを選ぶわけだが,なんとこの段階でもwindowsを選べばwindowsに行けるんじゃないか?試してないけど。)
になりました。
- キーボードレイアウトの設定
- 普通は日本語キーボードを使っているでしょうし,それならそのまま次に行っていいのですが,和田英一先生のいう「こわれたキーボード」を避けるためいわゆる英語キーボードの機械が多い私のところは,ここでUSAを選びその中で標準的な「USA」を選んでおきます。
- パーティション
- 横棒グラフが2本出てきて上の棒が現況を示していて下の棒はカーソル付きで現況を示しているのですが,「別のところにインストールする」を選んだ上でこのカーソルを動かすとなんと領域が変わり,変えた後で次に進むと,本当に領域を書き換えてしまうのです。
……あなおそろしや。
ちなみに私はwindowsXpの領域を20GB減らして100GBにし,「基本55GB 将来のFreeBSD用」「基本20GB 将来のGentooLinux用」「論理4GB 将来のminix用」として確保することとし,windowsXpの設定→コントロールパネル→管理ツール→コンピューターの管理で上のとおり領域を確保してしまいました。
その上で,インストールCDを入れて再起動させ,パーティションの所では「連続する最大の領域をUbuntuに割り当てる」を選んだのでした。
注意事項は本当にこんなもの。
これでUbuntuが入ってしまうのです。
で,入った時点でFireFoxが使えるし,日本語の読み書き・かな漢字変換もできているし,文章書くためのエディタもあるから,プログラミングとかコンピューター通信とか文章書くだとか,その他知的活動に属することはある程度できちゃうのだ。
これは快速!と言っていい。
こんなに早くて楽なのは,もう5年以上前になるけど,Fedora入れた時以来。
Gaucheのインストール
http://practical-scheme.net/gauche/index-j.htmlからたどれるところにあるので,そこから落としてくる。落とす先(ローカルのコンピューターのフォルダ)はデフォルトの所でもどこでもいい。いじらなければ「場所→ホーム・フォルダ→ダウンロード」内にあるので,ダブルクリックした上「展開」を選ぶと同じフォルダ内に解凍してくれる。
次に「アプリケーション→アクセサリ→端末」で端末を起動し,展開されたファイルのある所に降りていき(たぶんGauche-XXXだと思う。2009年12月現在XXXは0.9)そこで
・./configure
・make
・make check(これは省略できるんじゃないかなあ。)
・sudo make install(rootでやらないとだめだけど,suでrootになるのではなく,sudoで引数に「make install」を与えることで問題を回避する。)
これで「gosh」で動くようだとインストールはほぼ成功。
wineのインストール
これはUbuntuの9.10で採用になったらしい,「アプリケーション→Ubuntuソフトウェアセンター」で,wineを検索すれば一発。wineが出てきたらそれをダブルクリックすると勝手にインストールしてくれて終了。早!
もっとも,windows95用のWizard's Harmony 2のCDを入れたら1回目は読んでくれたので,setup.exeを実行したら,
なんと画面が拡大されたかのようになり,しかもそれでかたまってしまった。
2回目以降はデータ部分完全無視で,音楽が入っている部分だけを認識するだけ。
……次はなんとかHDD内に全部データ入れて,その上でゲームの実行ファイル本体を実行するのを試してみよう。
(2009.12.20.)
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