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fj.soc.lawに相談する前に……
法律相談に対する私のスタンス
命にかかわる急病で一刻を争う時にfjに相談する人ってまずいないと思うし、いれば「ネットニュースの特性がわかってない」以上に「なんでそんな判断に
なるの?」って言われると思います。
法律相談だって一緒だと思いますよ。世の中には法律的に解決可能な紛争というのがあって、それを処理することを仕事としてやっている弁護士という職業の
人がいる訳です。法律のかかわる紛争って命にかかわる緊急事態というのがあまりないのでピンとこないかもしれないんですが、それでも本人にとって重大であ
ればあるほど「fjに聞いている余裕があるの?」ってことになるのは同じではないでしょうか?重大であればあるほど fj
に聞いている場合じゃないと思うのです。
……それでも相談に書いてしまう私の実例(もしくはその時の私の思考の中身(笑))
「そうは言ってもお金が……」
私の経験則だと真にお金に困っている人は少なくとも「お金がないからfjに聞いている(これはfjでなくてもなんでもいいのですが)」なんて横柄な態度
には出ません。そういう横柄な態度に出る人って、えてしてお金はそこそこあって、それを出し渋っているだけに過ぎません。少なくともお金を出すほどの問題
とは考えていないのは明らかでしょう。
まあそういう横柄な方はこの際考慮の対象から外しまして……。(トラブルの原因も案外その横柄さだったりして……。(笑))
そうは言っても多くの人にとって、法律の相談は初めてだし……。
この場合、お金が心配なのはお金がないからではなく、必要だったらその分は出そう、もしくはいくらかかるかも調べた上できちんと考えようとするに際し、
「いくらかかるかわからない」という、初めての寿司屋でカウンターに座りお好みで食べようとする、その種の恐怖じゃないでしょうか?
そこでお勧めなのがこの1冊
長野義孝監修「弁護士の値段」朝日新聞社(Asahi News Shop)
私が買った時で本体660円の定価680円だから消費税率3%の時代だな。
これに初回の相談料だとか、典型的な問題における弁護士費用が紹介されています。
気の利いた図書館にはあると思いますが、このくらいは買ってもバチは当たらないと思います。
そこでおおまかなあたりをつけて。「やはり頼もう」と考えるのもよし、これは自力でなんとかしようと考えるのもよし、とりあえず話だけ聞いてもらおうと
考えるのもよし……。
そして恐怖心を取り除いたところで聞きに行きましょう。
相談先一覧
じゃあ fj.soc.law って何を議論するところなの?
fj.soc.law の憲章は、法律や権利に関する議論なんです。……これ定めた人きっと法律畑の人じゃないな……きっと。
もともと法律相談ってえのは fj.soc.law
の主目的ではないんですね。法律に関する話だし他のニュースグループにはいよいよなじまないからまあ fj.soc.law
なんでしょうけど……。そして今、上で述べたとおり基本的には他に適切な機関がある……。
でもね。fj.soc.law でもできることがあるんですよ。
自分の事情を話して決めてもらう。これは fj.soc.law
向きじゃないです。また、証拠で左右される話。これもだめですね。その証拠を見れないんだから。
でも、自分でなんとか問題を解決したいと考える。自分で調べてみる。どうしてもわからないことがある。ピンとこないところがある。じゃあと言った時に威
力を発揮するのは、fj.soc.lawなんですよ。資料を持っている人、経験を持っている人、知識を持っている人がいるので、興味を持ってくれるかもし
れない。興味を持ってくれたらしめたもので、何か有益な情報を提供してくれるかもしれない。それをきっかけに先に進むことができる。また自分で調べること
が可能になるんですよ。
こういう作業にはネットサーフィンは向かないでしょ?
もともと fj.soc.law
って特にトラブルに巻き込まれなくとも、「こんなことって法律に照らすとどうなんだろうね。」なんて話をするところなのです。
なもんですから、「自分を助けて欲しい」というスタンスではなく、自分からも何か読者のためになる情報を提供する、fj.soc.lawで得た情報を自
分のために活かしてみる、その結果をまた読者に還元する。そういう姿勢で参加すると、きっとうまくいくのではないでしょうか。
「自分は何ができるだろうか?」と思う人、まずはサマリーを作って投稿することから始めてください。これ昔からのfjの伝統です。何が問題となったか、
それに対して得られた情報は何か、その結果はどうなったっか?……このくらいならなんとかなるでしょ?これを投稿していただくと次の人がきっと役立つと思
いますよ。
ちなみに「法律に関する話で他のニュースグループになじまないから……」と言いましたけど、これ結構重要な要素です。世の中のことって結構法律に関係し
ていますよね。でもその程度の関係でいいなら、社会的な話をするのはfj.soc.lawだけあればいいはずですよね?でも実際はそうではない。いろいろ
ジャンル分けされています。これは最適なニュースグループを選びましょう、よくわからなかったらとりあえずfj.soc.miscを使いましょうってこと
なんですね。
時々この単純な原理がわからない人がいますが、くれぐれも影響されないように……。
そういう人たちと同様、「ああ、この人は物事を整理して考えることができないんだな。」と思われて信用をなくしますよ。
最後に……fj.sci.law
法律や権利に関する議論ではなく、法律学の議論を行うのがfj.sci.lawなのです。法律学の議論というのを詳しく説明するのに、憲章では「法律学
上の諸論点に関する学術的議論」としてありますが……。
fj自体が別に「専門家のための」ニュースではないですので、fj.sci.lawに投稿するために専門家であることは要求されませんが、「法律学の議
論をする」ことは要求されます。
法律学の議論が嫌いな人や法律学の議論以外をしたい人や法律学の議論をしたくない人は、fj.sci.lawは使えません。
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