それってニュースを自分で作っていると思う
前にもどっかで書いた話ではあるんだけど……。
刑事裁判は傍聴可能で,たいていは傍聴席の数ほども傍聴人は来ないから
当日ふらっと法廷に入って傍聴席にいればいいんだけど……。
有名人が被告人となっている刑事裁判のように
傍聴席がうまってしまえば,それで打ち切り=その後の入廷は認めないとか
はなから抽選にすることもある。
で,有名人が被告人となっている場合
マスコミが取材対象にすることもあるんだけど
正直
「X席に対しY人が行列を作っており,世間の関心がうかがわれる」
という情報は,
あれは報道機関が事実に反するニュースを作り上げて自ら報道している類だと思うのよ。
というのは……。
マスコミが報道対象にするくらいだから,マスコミは法廷内にも入ろうとするのよ。
その裁判所の記者クラブに属していれば1社1席で傍聴席は確保されている
(それだけ一般傍聴席が減るわけだが)
でも,たいていはそれでも足りないというので
一般傍聴席の抽選に並んでさらに傍聴席を確保しようとするのね。
これ,確保を確実にしようとして,アルバイトを雇って並ばせて
アルバイトが当選すれば,傍聴券を記者に渡して……というのも当然に行われている。
しかも,報道機関はえてして文系職場だから
「定数20の抽選に20人を超えて並ばせたところで当選確率は上がらない」
ということも(直感に反するがゆえに)理解できなくて
御予算の限り大量に並べるのね。
その結果,「X席に対しY人が行列を作っており」こと自体は嘘ではなくとも
Y人のうちZ人が報道機関によるものだということを確定して
その人数を引いておかないと
「世間の関心がうかがわれる」ことにはならないよね?
だって
Y人のうちのZ人は報道機関が並ばせた人で
報道機関とは関係なく傍聴を希望しているY-Z人とならべて
あたかもY人が「報道機関とは関係なく並んでいる」かのように
報道しているわけで……。
これってある種のやらせそのものでしょ?
というので私は「傍聴券を求めて何人が並んだ。競争率何倍」って情報は
全くの誤り,事実に基づかない,フェイクニュースだとして扱っているのです。
佐々木将人: 2019年6月5日 23時52分: 未分類: comment (0)