傍聴人300人の内訳は?
某有名人が某有名人を相手に起こした「建物明渡等請求訴訟」の判決言渡が今日東京地裁であったようだけど
傍聴希望者が300人も集まって東京地裁が抽選を実施したそうなんだけど……。
これは100%に近い比率で「報道関係者もしくはその依頼を受けて列に並んだアルバイト」だと想像している。
というのは……だ。
日本の民事訴訟法によれば
訴状及び口頭弁論期日呼出状の送達を受けていながら
答弁書も出さずまた口頭弁論期日にも出頭しなかった場合
「訴状記載の請求原因事実は全て認めたものとみなす」わけで
そうすると,請求原因事実の記載が足りてなくて「主張自体失当」として請求棄却判決がなされない限り
裁判所は原告の請求を認める判決を出すしかない。
本件ではどうも答弁書も出さず出頭もしなかったんだから
判決の内容はもう「明け渡せ,払え」という判決しかあり得ないのです。
しかも判決言渡期日には当事者の出頭は不要。
傍聴しないとわからないことなんか1個もないよね。
で,ある程度裁判を傍聴している人なら,このくらいのことはわかっているから
まあ傍聴にはいかないよね。本件に限らず民事の被告欠席型の判決言渡期日については。
それが300人来たということはだ……。
これ,一般的な扱いのとおり「先着順……何もせず,椅子が全部終わったら終了」にしてたら
どうなってたんだろう……。
……なんかそれでもいいんじゃないのって思った。
佐々木将人: 2012年3月1日 0時07分: 未分類: comment (0)