分離独立を求めているわけでもないのに国家承認されちゃう
ワークブックのネタなんだけど
元の話は政権争いから内戦状態になって
新政府側から政府承認を求められたのに対し国家承認をしてしまうことの是非。
国家承認も政府承認も一方的行為なんで
されてしまう側に拒否権がないというのはまったくもってそのとおりなんだけど……。
第1に仮に国家としての要件を満たしていない場合には
従前の国家との関係で尚早の承認ということで
国際法違反を構成するというのはかたいとは思うんだ。
かたすぎて限られた紙面だから書かなかったというのは理解できる。
で,尚早の承認がなぜ国際法違反になるかと言えば
それは内政不干渉原則違反だとするわけだね。
でもね……。
この筋から言うと
「従前の国家と同一性をもっています。我々が正統な代表です。」
という政権に対し
新国家として承認してしまうのもまた
内政不干渉原則に違反してねーか?
……となると「政府承認も国家承認も一方的行為だから拒否権なし」って単純な話ではないと思うのだが……。
余談
なんてみたらこの項も松田先生。
(2012年8月28日 23時30分)
佐々木 将人: 2015年4月15日 0時23分: 未分類: comment (0)