High Court
お茶会っぽく
法律に見えて実は法律ではない話をしちゃう。
Judge John DeedってBBC製作のTVドラマがあって
それを紹介している日本のサイトもあるんだけど
主人公John Deedが最高裁判事だって書いていたところがあって
そりゃああ~た,ドラマよく見ていないでしょ……って思わず突っ込み入れちゃった。
……だってCourt of Appeal判事への昇進をちらつかせるって取引の場面が何回もあるのに
最高裁判事がさらにどこに昇進するんだと……。
(このドラマの見所の1つやん。そういう昇進をちらつかせて取引もちかけたり
実際に昇進させてその裏でって回もあるんだし。)
で,原語の「High Court of Justice」なのだが
一応業界では「高等法院」と訳すのでほぼ確定だし
実際ドラマについている字幕でも「高等法院」になっているわけだけど,
こと,法律的な正確性が必ずしも要求されるわけではないこの種のドラマ(の字幕)で
高等法院って訳で本当にいいの?って思った。
確かにそもそも日本の制度とは全然違うんだから原語に近い方がいいという価値観はありだと思うし
あえて日本とは違う言葉をつけて注意喚起すべきというのも一理ある。
でも,もともと法律的な正確性はいらないじゃんってところからはじまっているはずなんで
役割として一番近い「地方裁判所」ってやるのが一番いいんじゃないかえ?って思うのさ。
……日本だってTVドラマの法廷シーンなんて間違い探しはじめたら大変なことになっちゃう。
でもそれを言うのは野暮なわけでしょ。
Judge John Deedだってたぶん同じだぜ。あのとおりに法廷が行われるわけじゃあたぶんない。
(2012年7月8日 0時56分)
佐々木 将人: 2015年4月15日 0時22分: 未分類: comment (0)