長谷部先生が憲法の先生であることを証明する(笑)
あたしの持ちネタの一つに
「国際法の先生と憲法の先生の見分け方」
というのがある。
大要次のとおり
「「国際法と憲法はどちらが上位にきますか?」
って聞いてごらん。
「憲法」って言ったら憲法の先生
「国際法」って言ったら国際法の先生だから。」
もっともまじめな話をすると
憲法学界側はおおむね「憲法上位」でかたまっているけど
国際法学界側は「国際法優位の一元論」「二元論」「等位理論」「多元論(あたし(笑))」ってとこなんで
「「憲法」って言ったら憲法の先生
そう言わなかったら国際法の先生」
の方が正確なんだけど……まあそれではネタにはならないわけで……。
さて……
長谷部恭男「法とは何か」河出書房新社p117
>憲法より上位の規範はさしあたり存在しません
>(国際法がより上位にあるという考え方もあり得ますが,
> あまり多くの人々の賛同を得ていません。
> 国際法は本当に「法」なのかという疑問もあるくらいですから。)
……間違いなく憲法の先生だね。(笑)
ちなみにこの本1200円+税なのは
「河出ブックス」という一連のシリーズの性格上,
「一般向けにやさしく,安く」という要請からだと思うけど
いいことだと思うのだが……。
上の記述はちょいといただけないと思うにゃあ。
……「法学者は自分の専門分野は日進月歩だが,他の分野は学生時代に習ったままだと思っている」
って揶揄されちゃうよ……。
……「憲法は法か?」と言われちゃう憲法の先生が言う話でもないし。
なんのことはない
「「国内においては」憲法より上位の規範はさしあたり存在しません。」
って記述でいいところなんだもん。
(2011年9月11日 23時37分)
佐々木 将人: 2015年4月15日 0時14分: 未分類: comment (0)