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Kindle DX の日本語化

昔から電子ペーパーにはあこがれていまして……。
「旅行先で文書を読みたい」という時に消費電力を気にしなくていいし,
体積あたり大量の情報を持ち運べるという点において,とても有用なわけですが……。
6インチは正直小さい。
Kindle DXは10インチ近くてだいぶいいんだけど,
公式には日本語が(pdfを画像として表示する他には)表示できない。
いわゆる自炊の人はpdfで問題ないみたいだけど,
正直pdfはいろいろ不都合。
……文字を拡大したら1ページ読むにもカーソル移動が必要になるのは許せない。

というので,有志が挑戦している日本語化です。

注意事項

ここで紹介している手順通りにやっても,
「絶対に不都合は出ない」という保障まではできかねます。
現に「Kindleのキーボードやスイッチ類からの操作が一切できなくなった」という
いわゆる「文鎮化(レンガ化)」という実例はあるようです。
これは私の想像ですが,Kindleも結局Linuxで動くコンピューターの一種であるところ,
amazonがその構造を完全に公開してはいない状況下で,有志がtry and errorで挑戦した成果であり
Kindleの既存のシステムとの整合性を検証することなど原理的にできないという点にその理由があると思われます。
したがっていざという時には自分で調べてなんとかするか,諦めて別の1台を入手する人でなければ
そもそも日本語化には手を出してはいけません。

参考にしたサイト

その1 http://www.ytsuboi.org/wp/archives/1414

その2 http://www.ekesete.net/log/?page_id=883

基本的には
1 必要なファイルを入手する
2 コンピューターとKindle DXを付属のケーブルでUSB接続する→コンピューターからは外部ディスクに見える
3 ファイルを所定の位置に転送する
 たいていはKindleの一番上の階層に置くが,アップデートの不要なフォントファイルはフォントを格納する所定の場所に置く。
4 ケーブルを外す
5 「Home」→「Menu」→「Settings」→「Settings & Device Information」→「Menu」→「Update Your Kindle」
6 しばらく放置→完成
という手順で,キモとしては
「必要なファイルを所定の場所に置いているかどうか確認」
「アップデートを開始したら自信をもって放置する=めったなことではいじらない」
と思われます。

ちなみに私はこれで日本語を表示させた上,スクリーンセーバーというか電源off時の表示をる〜ちゃんにしています。
……あと,フォントはプロポーショナルじゃない方がいいなあ……。

(初稿2011.10.22.)

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